携帯ゲーム機風の音楽ガジェット:かんぷれ -KANTAN Play core-

7~8月のアップデートと今後の計画

約2カ月ぶりの活動報告です。

 

7月4日に ver.0.3.7 を公開しましたが、現在のバージョンは 0.6.2

この2カ月で25回のアップデートを重ねたことになります。(公開してないバージョンが多いですが)

 

詳しい情報はメルマガとWEBマニュアルでご案内していますが、今回の活動報告では、2カ月間に更新した内容をダイジェストでご案内します。

 

アップデートは、メニュー 4-1-2 を選ぶだけなので、9月に入ってまだ更新してない方はぜひやっておいて下さいね。

なお後述しますが、アップデートは、WiFi接続をオフのまま行なって下さい。

 

7/6 MIDI関連機能の安定化 (0.3.8)

0.3.7 でインスタコードなど外部のMIDI機器と接続できるようになりましたが、不安定な部分もあり、それらをかなり解消しました。

しかし、YAMAHAなど一部の機器にはまだ接続できない状況で、開発チームだけでは解決できない状況です。ご協力いただける外部の有識者を募集しています。

 

7/9 起動時のソングを刷新 (0.4.5)

起動時のソングデータを「0.Simple_Guitar」に変更しました。

ユーザーアンケートの結果、ソングを選んだり、スロットを変える操作よりも、6つのパートから楽器を選ぶという操作の理解度が最も高いことが分かったので、起動時のソングのスロット1では6つの楽器を選べるようにしました。

これで、小学生や幼稚園児でもすぐに色んな音色を楽しめるようになりました。

 

また、今回の更新に合わせて、パートのオンオフの状態をスロットごとに記憶する仕様に変更しました。

 

7/30 プリセットソングデータを更新 (0.4.9)

TRAIN-TRAIN や、Get Wild など一部のソングデータをより原曲に近い演奏ができるよう修正しました。

 

8/20 PCとのMIDI接続に対応 (0.5.1)

かんぷれの目玉機能のひとつ、パソコンのDAW(音楽ソフト)との接続に、ようやく対応しました。
USBには「ホスト」と「デバイス」という2つの役割があり

 

パソコン が 「ホスト/ Host」

キーボード が 「デバイス/ Device」

 

という関係です。

インスタコードとMIDIキーボードを直接つなげても使えないのはどちらも「デバイス」だからです。

 

7月に、かんぷれがホストになる機能を実装しましたが、今回、ようやくデバイスとしての機能が実装されたので、活用の幅が広がりました。

この機能を使うためにかんぷれを購入した方も多いはずなのにお待たせして申し訳ありませんでした。

 

ちなみに標準MIDIポートを増設した場合は、ホストやデバイスという概念が無いので、あらゆる機器と通信できます。

 

8/22 サスティン機能の追加 (0.5.4)

ボリュームダイヤル(上ダイヤル)を押したとき、伸びている音を止めることができますが

これを、ダイヤルを押したタイミングではなく押して離したタイミングで音が止まるように仕様を変更しました。

 

この操作には自動演奏を止めたり、アルペジオのループを頭に戻したりという機能もあります。

自動演奏を終了させたい時、以前の仕様では、ダイヤルを押した瞬間に演奏が「パツン」と止まっていたのですが、押した瞬間自動演奏の進行はストップし、押している間は音を伸ばせるようになりました。

これで演奏の表現の幅がかなり広がったと思います。

 

これは、ユーザーの watarunrt  さんがユーザーフォーラムで提案して下さった機能です。

かんぷれはオープンソースなので、このようにユーザーの方が開発した機能をどんどん取り込んでいければと思います。

 

しかし、課題も見つかりました。

 

かんぷれのソースコードはGitHubに公開していますが、まだ運用方針がしっかりと決まっていないので、自由にソースをいじって公開するという状況になっていないという問題があります。watarunrt さんは気を使って自らの GitHubに私家版ファームを公開してくれました。

また、せっかく作ってくれたソースに不具合があったり、開発方針と合わない点があり、公式の開発チームが大きく手を加えたため、かなりの時間と手間を費やすことになりました。

 

今はまだ、実装する予定の機能が全て備わっていない状況なので、まずはユーザーフォーラムで提案いただくという方針で進めたいと思います。

 

8/30 レジューム機能を搭載 (0.5.7)

電源を切る時、現在の編集状態を保存し、次回電源を入れた時に同じ状態から再開できるようになりました。

これで保存し忘れの心配もなくなりました。

 

9/1 WiFi 接続 オン の廃止 (0.6.2)

WiFi設定メニューから「接続のオンオフ」を廃止し、WEBサーバ機能に変更しました。

アップデートでエラーが発生しアップデートできないという報告をユーザーフォーラムに投稿いただき、調査していました。

エラーの発生条件が分からず、原因の究明に時間がかかったのですが、WiFi設定メニューで「接続」をオンにしてアップデートするとエラーになり、オフのままでアップデートすれば成功することが分かりました。

 

本来アップデートの際は、メニュー 4-1-2 を選ぶだけで、WiFi接続からファームウェアの更新まで自動で行なうので、WiFi接続を「オン」にする必要はありませんでした。

 

実は、WiFi接続のメニューは、単にWiFiに接続するだけでなく、かんぷれ自体がWEBサーバーになり、同じネットワーク内のPCなどからデータを閲覧したり、遠隔操作を受けるという機能が作動しています。

アップデートでエラーになる理由は、このWEBサーバー機能を作動するためにメモリを使ってしまい、アップデートのためのメモリが足りなくなっているからだったんです。

 

このことに気づくまでにかなり時間がかかりました。

 

そこで、メニューの名称を「接続」から「WEBサーバ」に変更しました。

メニュー操作を番号で覚えている方のためにメニュー構成は変更せず、従来通り 4-1-2 でアップデートできるようになっています。

今後追加される主な機能

- 操作割り当てなどの設定をソングに紐づけて保存できるように

- 各動作に音声ガイダンス(効果音や声など)

- HIDデバイス(ゲームコントローラーやPC用キーボード等)からの入力に対応

- 拡張ボックスを複数接続できるように

★ 演奏情報を記録し再生できるように

★ 記録した情報をSMFファイルとして書き出しできるように

 

ほかにも多数の細かい修正を計画しています。

 

来年の1月にはアメリカで開催される世界最大の音楽ショー「NAMM Show」に出展が決定しているので、それまでにはすべての機能を完成させる予定です。

 

 

2025/09/03 15:44